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2012 年 8 月 30 日

ポイント・マジック

カテゴリー: NEWS — 福祉ネット大和川 @ 10:14 AM

 という名前のこの製品。一昨日・昨日と取り組んでいた内職です。工程はこの下皿にこのピンクのかわいらしいふたをはめこむという1工程の内職ですが、乗せるだけではいいのではなくはめこむ箇所があり、作業初日はこんな感じでした。ふたの配置や、下皿の方向・・・いろいろ模索しながらの初日でした。

昨日二日目、やはりどう配置換えしてもはめこみまでは至らず「どうしたら・・・・」という中、ふと目をやると離れたテーブルで主査が左手でコンパクトのふたをはめていたのです。そこで、自分が一緒に作業をしていた利用者さんが左利きだったことを思い出しました。右利きの私からすれば当たり前のことが、その利用者さんには真逆の世界。利用者さんの目線からのコンパクトははめ込み位置が全くの死角になっていたのに気付きました。そこで死角を少しでも少なくするために数を半分にし、見えやすいように間隔をあけて置いて見ることにしました。すると・・・「できたよ~~~!!!」と満面の笑顔で知らせに来てくださいました。午前中は半分の量にし、作業を進めていきました。

午後、作業開始時に下皿を半分にしようとするとその利用者さんは首を横に振ったのです。「このまましてみましょうか?」ときたずねると、「うん」とうなずかれました。午後からは数を減らさず下皿の間を出来た順にずらしていくことにしました。これだけの隙間を空けることで完璧に完成することが出来るようになったのです。午前の喜びあふれた笑顔は、いつしか自信に満ち溢れた笑顔になっていました。支援者としていろいろな視点・視野は必要不可欠なものです。ですが、客観的ではなく、時には利用者さんが今見ている視線を体感し共感しなければいけないことに気付きました。特に言葉のないノンババールでのコミュニケーションにおいては支援者がもっともっと知らないといけないことがたくさんあることに気付きました。

ポイント・・・と言う言葉の意味合いに「要点・肝所(かんどころ)」という意味があります。支援者として支援するにあたっての大切なところ。まさしくポイントを学んだ一日でした。利用者さんの頑張りで半日早く納品できるようになりました。そして利用者さんの作業ポイントも評価にあがり、まさしくポイント・マジックです。

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